今月初めに貸切バス会社の安全性を検索できるサイトが開設され、利用者が安全に取り組むバス会社を選択しやすくなりました。

そこで、今回はこの貸切バス事業者の安全情報検索サイトについて解説したいと思います。

国土交通省では、軽井沢スキーバス事故を踏まえた対策として、全ての貸切バス会社を対象に、安全情報の報告を義務付けています。

※全ての貸切バス事業者は、事業年度終了後100日以内に各事業者の安全情報を報告することが義務付けられているため、安全情報検索サイトに掲載されていない事業者は、報告期限の事業年度終了後100日を経過していない者又は国に報告をしていない者です

この各貸切バス事業者の安全情報の報告に基づき、貸切バス会社が安全への取組状況によって、利用者に選択されることを目指し、各バス会社の安全情報を分かりやすく検索できるサイトが開設されました。

※貸切バス事業者の安全情報検索サイト
http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/bus/cgi-bin/search.cgi

また、この貸切バス事業者の安全情報検索サイトでは、貸切バス会社の安全性の指標として、主に以下の項目が公表されています。

【主な公表項目】
○事業者情報
・事業者名、営業所名
・事業者団体への加入状況
・貸切バス事業者安全性評価認定(★★★、★★、★、なし)
○保有車両
・保有車両数、平均車齢
・ドライブレコーダー、先進安全技術(ASV)導入率
○管理体制
・運行管理者数、整備管理者数
○運転者
・運転者数
・平均勤続年数
・平均給与月額の水準(A,B,C,Dランク)
○事故・違反歴
・事故件数(走行10万台キロ当たりの事故報告件数)
・行政処分(過去3年間)

以上

このようにこの検索サイトでは、各貸切バス事業者の安全情報の報告に基づき、貸切バス事業者安全性評価認定の有無、行政処分歴が公表されています。

そのため、貸切バス事業者の方は、安全情報の報告はもちろんのこと、巡回指導に向けた対策に加え、貸切バス事業者安全評価認定に取り組み、自社の安全に対する取り組み状況を積極的にアピールすることで、より多くの利用者から選んでもらえることを目指してください。